こんにちは、KMRRです。
今回はお金に関する話。
タイトルの通り、一条工務店で建てたismartに搭載している太陽光発電の費用を
繰り上げ返済しました。
繰り上げ返済するかどうか、考えたポイントをご紹介します。
KMRR邸の太陽光発電・基本情報
既に太陽光関連の記事でご紹介しておりますが、再度載せておきます。
地域 :非公開(年間日照時間は都道府県別で上位15位以内に入る地域です)
パネル容量:10.2kW(200Wソーラーパネル×51枚)
屋根方位 :15°(南西)≒ ほぼ真南
屋根勾配 :1.5寸
パワコン :田淵電気(販売元:一条工務店)5.5kW (型番Z50-55ST3H-JHR)2台
売電価格 :43.2円(税抜40円、24年度申請受理10kW以上の住宅用)
一条工務店「夢発電」発電払いの金利
ご存じの通り、一条工務店の太陽光発電を発電払いで導入する場合、
金利は 1% です。
住宅ローンで支払う方は、借入金額、期間、変動/固定金利、ご年収などの
諸条件によって実質金利が変わりますが、概ね0.57%~3%程度かと思います。
(マイナス金利が導入される前に調べた情報なので、現在は変動していると
思われます)
発電払いを選択する場合、トランス代などを除くと初期費用は掛からず実質ゼロ円で
導入することが出来ますので、導入する心理的ハードルが低いと思います。
一条工務店は、太陽光発電システムを広く施主の皆さんに導入してもらうべく、
この心理的ハードルを下げるために「発電払い」という仕組みを考えたのかも
知れませんね。
発電払いの金利1%を高いとみるか安いとみるか、リーズナブルとみるか、
は人それぞれです。
私の場合、、、住宅ローンで借入した方が金利面では有利だったのですが、
実は妻が太陽光発電システムの導入にあまり乗り気ではなかったため、
見た目上導入費が掛からない発電払いを選択したのでした(笑)
ローンを含め、夢発電に関するリスクはさすけさんが記事にされていますので
是非お読みになってください‼

発電払いローンを繰り上げ返済すると幾らお得なのか
我が家の太陽光発電システムの費用は402万円です。
金利1%で10年ローンなので、総支払い額は4,226,023円となり、利息は206,023円です。
2013年11月~2015年10月まで24ヶ月の間発電払いをしてきました。
毎月35,217円のローン返済なので、24ヶ月で支払い額は845,208円です。
このうち元本に充てられている金額は804,000円ですので、支払った利息は41,208円となります。
よって繰り上げ返済による金利分の得(コストセーブと言う方が正しいですね)は、
206,023円 – 41,208円 = 164,815円
になります。
繰り上げ返済する前に考えた方が良いこと
ローンがあることはリスクなので、早く返した方が良い、と言うお考えの方は
多いのではないでしょうか?
ローンがある、借り入れがある、という状況は決して悪いことではありません。
繰り上げ返済出来る資金があったとしても敢えて繰り上げ返済しない、という
選択肢もあると思うのです。
例えば以下のようなケースです。
手元に現金を残しておきたいとき
黒字倒産、という言葉をご存知かと思いますが、経営上は黒字なのにキャッシュフローが
回らず不渡りを出し倒産してしまう、というやつですね。
家庭でも同じことが言える、というケースが無くもないと思うのです。
「予期しない出費で今月きついわ~」と思われた経験がある方も少なくない
のではないでしょうか。
万一の時にに備えて多少のキャッシュは手元に残しておきたい、残しておいた
方が安心かも知れません。
これがローン1%分の金利に相当するメリットなのかどうか、ということですね。
ここは人それぞれ(考え方や経済力の差)でしょう。
キャッシュフローは非常に大切です。
企業でも黒字倒産という言葉があるくらいです。
帳簿・家計簿上は、赤字ではないのに入金と支払いのタイミングが悪いと
一時的に赤字になってしまうことがあります。
企業の場合、「6か月間に2回第1号不渡りを出すと、手形交換所から排除」
となります。
ですから、ローンはあっても手元にキャッシュがある、ということは
とても重要なことなのですね。
資産運用に回す
例えば繰り上げ返済で400万円支払うとします。上述の通り今後10年かけて
400万円払うところを繰り上げ返済するわけですから、金利分の約20万円を
コストセーブ出来るメリットがあります。
一方で、この400万円を運用し、10年で20万円以上の利益を出したら、運用した
方が得する、ということになります。
仮に、ですが、400万円を年利1%の福利で回すと
4,418,486円と利益が418,486円になります。(税引き前です)
400万円を年利0.5%の福利で回すと
4,204,558円、利益は204,558円です。(税引き前です)
元本保証+税引き後に40万円の利益が出る金融商品はあっても稀でしょうから、
ローリスクでも元本割れのリスクテイクは必要かもしれません。
税引き後の利回りが0.6%以上であれば運用した方が得、かもですね。
資産運用は、ご自分で良くお調べになったり、プロの方の話を聞いて、
自己責任でご判断頂くようお願いします。
住宅ローンで太陽光発電費用を払っている方は繰り上げ返済しない方が良い?
住宅ローンの方は、恐らく金利が発電払いの1%より安い方が多いと思います。
また、住宅ローン控除のことも考えると、繰り上げ返済しない方が良いかもですね。
選択肢があることを知ったうえで決断することの重要性
余剰資金が出来たとして、必ずしもローンの繰り上げ返済に回す必要は
有りません。
様々な選択肢があるのかで、それぞれのメリットやデメリットを整理し、
ご自身にマッチするオプションを選択していくということが大切であると思います。
何事も行動に移す前に良く調べ、良く考えてから手を打つこと、ですよね。
上述の通り、単純に繰り上げ返済する、しないを比較し、デジタルで答えが出る、
というものでもなく、ローンが残っている精神的負担や手元にキャッシュがある
安心感、などなど、人ぞれぞれなことですので、自分に合う方針でいくことが
私はベストであると思います。
多くの方がご承知の内容かと思いますので、釈迦に説法となり申し訳ありません。
コメント
金利が1%なのは過去の人だけですね。今は太陽光パネル分のローンも場合によっては控除の対象です。
記事の発信ターゲットが一条工務店で建築した方全般であるなら再考された方が良いかと。
>通りすがりさん
コメント有難うございます。
この度は大変貴重なご意見有難うございます。
ご指摘頂いた点ですが、ブログ村やブログランキングの一条カテに
登録させて頂いていること、及び私自身が一条施主であることから
一条関連の記事が多いため、記事の一部は一条施主さん向けになって
いることもあります。
が、当ブログは一条施主さんからのアクセスよりもそれ以外の方から
アクセスを頂くことの方が多いため、基本的には世間一般に
向けて発信しております。
本記事の意図と致しましては、「私のケースにおける情報発信」を
させて頂いているに過ぎず、その情報が「現在」の方に該当するか、
「過去」の方にのみ該当するのか、については、お読み頂いている
皆様ご自身でご判断頂くべきものではないかと考えております。
一方で、見方によっては、所謂「古い」情報を出すことで、現在建設中の方や
一条で新築を検討されている方に間違った情報Inputを与えてしまう恐れがある、
ということも理解しております。
また、様々な情報が飛び交うネット社会の中で、どの情報を信じるのか、
なぜ信じるのか、などという、ITリテラシーに個人差がある、という実情が
あることも承知しています。
この点においては、H24年の制度が適用されていることなど基本情報を
冒頭に入れて断りを入れたつもりでした。
が、今回ご指摘頂いたことで、その配慮は充分ではなかったと理解
出来ましたので、今後の記事製作の際には反映していきたいと思います。
本質的なトピックスは、余剰資金が出来た=繰り上げ返済だ!ということではなく、
様々なオプションがあることを理解したうえで、各選択におけるメリデメを
整理し、自分にとってベストなオプションを選択した方が良いのでは?ということです。
そして、これも個人的な意見を発信しているに過ぎません。
この点において金利のレートや発電払いor住宅ローンの違いなどはあまり関係が
無いものと考えております。
誤解の無きよう申し上げますが、ご意見を頂戴したことは大変貴重であり
感謝致しております。
今後のブロガー活動へフィードバックし、より質の高いブログを発信して
いきたいと思いますので、今後とも宜しくお願い致します。